豊郷幼稚園園内研究・研修
- [公開日:2025年5月12日]
- [更新日:2025年5月12日]
- ID:158

園内研究・研修

(1)研究主題
心躍る遊びから育む 子どもの主体性
~6年見つける・続ける・深める遊びの環境づくりと援助~

(2)主題設定の理由
本園の園児は、明るくて人懐っこく活発に遊びを楽しむことができる。その反面、自分達の力で友達と一緒に遊びを考えたり、それを発展させていこうとしたりする意欲や行動にはつながりにくく、大人の指示に頼っているようにも見られる。また、遊びの中では、最後までやり通す力と我慢する力にも課題を感じる。
これまで、中学校区で取り組んできた『生きぬく力の礎育み事業』や保幼小接続推進委員会での学ぶ力と生活課題の改善に向けた協議、そして接続期カリキュラムの作成に基づいた取り組みによって、発見・疑問・探求・挑戦につながる体験を導く場面設定を研究してきた。また、集団で取り組む中で個々の意欲と他者理解を育み、自尊感情の基礎を育てる視点を外れないようにも取り組んできた。
幼稚園教育は「環境を通して行う」教育であり、本園は遊びの環境を整える中で学びの場面設定を進めたい。特に今年度も『遊びの一部としての造形活動』を具体的実践手段の一つに取り上げる。造形活動の目的は、単に作品制作技術の向上や見栄えの良い作品完成が目的ではなく、主体的な表現、そのための試行錯誤、活動上での発見とその経験の積み上げから創り出される次の意欲と表現など、生きる力を育む術となる成果につながると期待している。教師は、幼児の実情や生活の流れなどに即して適切な指導目標と環境を設定し、物的環境と人的環境は勿論、場や空間についても子どもの発達年齢や育ち、季節なども考慮して幼児の主体的な学びを導きたい。

(3)研究方法
●講師を招いて研究主題に応じた共同の場(園庭・遊戯室)や保育室での保育を研究し、子どもの主体性を育むためには、幼児がやってみたいと自ら動き出す環境の設定をどのように仕組んでいけるかを探る。
●生活の中の造形活動については、経験の積み重ね、季節、発達段階を考慮した素材、子どもの興味と関心を集め、活動意欲を継続させる題材設定を追求し続ける。また、この内容に専門的な大学教授等を招き、研修会設定と町内他園との共通した取り組みと成果の共有。
●いろいろな職員の視点で見た子どもの姿を語り合い、行動を分析・考察・実践していく中で、子どもを多面的に理解するとともに、子どもを見守る保育の質の向上を目指す。
●幼児が小学校生活に憧れと意欲をもてるような交流の機会を増やす。町内各校園の校内研究、園内研究に参加し、交流内容や指導案についての話し合いを進め、互いの教育の理解を図り、スムーズな接続を目指していく。

(4)本年度研究・研修計画
月 | 園 内 | 園 外 |
---|---|---|
4 | ・教育課程の見直し、教育要領を学ぶ ・研究計画、1年間の見通しをもつ | ・幼小連絡会 |
5 | ・園内外の環境について話し合う | ・犬上郡人権教育研究会 |
6 | ・園内研究 | ・第111回校区研 |
7 | ・教育課程の見直し | ・犬上郡人権教育研究会・町全員研修 |
8 | ・講師招聘(造形研修) | ・第112回校区研 |
9 | ・園内研究 | |
10 | ・講師招聘研究保育 | ・滋人教全体会・分科会 |
11 | ・園内研究 | |
12 | ・教育課程の見直し | |
1 | ・講師招聘研究保育 | ・第113回校区研 |
2 | ・教育課程の見直し | |
3 | ・事例研究のまとめと次年度への課題 | ・幼小連絡会 |
◎講師招聘研究保育
講師に来ていただき、保育を見てもらったのちに指導助言を受ける。
◎『わくわくタイム』の実施
月に1・2回、教師間で環境について話し合う場を設け、テーマに迫った環境の再構成をする。

(5)園内研究体制の概要
全職員が共通の課題をもち、研究主任を中心に研究の内容や方法を明確にし、具体的な実践および反省・評価をしながら研究を進める。

(6)過去3年間の研究主題と指定研究歴
令和4年度 学びに向かう力推進事業(豊郷小学校区 2年目)
「主体的・対話的で深い学び」をめざす保育・授業の在り方
~「生き生きと取り組む姿」と「言葉の豊かさ」の育成~
令和5年度 一人ひとりの子どもの育ちをはぐくむ環境の在り方
幼児のコミュニケーション力をはぐくむ保育環境・保育者の援助について
令和6年度 一人ひとりの子どもの育ちをはぐくむ環境の在り方
幼児の自己表現力をはぐくむ環境と援助について
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豊郷町役場教育委員会幼稚園
電話: 0749-35-8132
ファックス: 0749-35-0580
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