豊日中学校校内研究
- [公開日:2025年6月10日]
- [更新日:2025年6月10日]
- ID:65

1 豊日中学校の過去の研究内容
H30年度 |
「生徒が主体的に学び、確かな学力を身に付けるための学習指導」 |
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R1~R3年度 |
「確かな学力を身に付け、主体的に学ぶ生徒の育成」 |
R4年度 |
「自ら学びを進められる生徒の育成」 |
R5年度 |
「わかった・できたを実感し、自ら学びを進められる生徒の育成」 |
R6年度~ |
生きる力を育む特別活動の充実 |

2 昨年度の成果と課題

(1)成果

◎生徒に向けて
〇各担任の学級での取り組み
・掲示物の増加(生徒やクラスの頑張りを可視化)
・生徒からの特活の時間の提案(生徒主体の学級づくり)
・学級討議など話し合い活動の増加
〇生徒会・学校行事・日常活動での取り組み
・生徒会、学校行事において生徒のやりたい形の表現ができた。(文化祭・体育祭)
・部長会や各種実行委員の発足・運営、および連携
・各種委員会の掲示ができ、コンクールなどの実施が行えた。(授業評価・給食・学級目標コン)
〇その他
・生徒指導部主催で生徒が終業式に劇ができた。
・学校全体で駅伝に取り組み、応援することができた。

◎教員に向けて
・特活実践シートを記入し、何をしようか先を見て行動することができた。
・目指す学年集団像の実施した。

(2)課題

◎生徒に向けて
〇各担任の学級での取り組み
・他学級・他学年の良い取り組みが見えずらい。
・小リーダーが育っていない。
・話し合い活動は増えたが深みがなく、議題や資料の工夫が必要
〇生徒会・部活動・学校行事での取り組み
・活動の深みがない(特に実行委員や部長会が形骸化していないか…)
・生徒会活動全般を通しての計画性(行事を通してどういった生徒(リーダー)を育成して、いくかの計画性が目に見えて分からない。)

◎教員に向けて
〇計画・振り返り
・各分掌縦割り化しており、連携や協調性が薄い。
・共有・伝達力が低い。(個人スキルでどうにもならないなら仕組を変えるしかない。)
・スキル向上のための研修不足。(わかるやろ・できるやろが多く、教えてくださいも少ない)
・誰が、どこが主体でやっていくのか決まらない・分からない。
・教員間のコーチング指導力が低く感じられる。

3 今年度に向けた校内研究の方向性

(1)次年度に向けた方向性の検討から
さまざまな特別活動の取り組みを各教員が意識して取り組んだが、『共通実践』となるものを行っていないため、豊日中学校の共通実践を決めて、しっかりと取り組んでいきたい。また、話し合い活動などの『スキル』を向上させるよりも先に、「やってみよう」と思えるような子どもたちの『マインド』を育てていくことの必要性を痛感した。

(2)今年度の研究主題
生きる力を育む特別活動の充実
主体的に行動できる集団・個人を目指して
<理由>
昨年度に引き続き、特別活動を通して、子どもたちの力を伸ばしていきたい。生徒の主体性を育むためには、日常生活をはじめとするさまざまな活動を通してアプローチをしていく必要性があり、学級活動・生徒会活動・学校行事を通して主体性を育てる「特別活動の充実」が現在の豊日中学校に必要なものと考えられる。特別活動の充実をしていくにあたって、子どもたちへのアプローチを明確化・統一化していき、学校全体の共通実践としていくことで、主体的に行動できる生徒が増え、生きる力を育むことに繋がると考えられる。

4 校内研究体制

5 研究・研修計画
月 |
校内研究 |
主な取組 |
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4月 |
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・研究推進委員会で校内研究の企画立案 |
5月 |
8(木) 職員会議にて校内研① |
・職員と課題の共有・職員へ取組の説明 |
6月 |
11(水) 校内研究会②(体育祭を終えて) |
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7月 |
31(木) 校内研究会③(目指す学年集団像② など) |
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8月 |
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9月 |
24(水) 職員会議にて校内研④(文化祭を終えて) |
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10月 |
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11月 |
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・生徒アンケート②(26日職員会議で提示) |
12月 |
12(金) 校内研究会⑤(学ぶ力学力訪問(特別活動) |
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1月 |
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・目指す学年集団像③を学年で行う。 |
2月 |
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・生徒アンケート③ |
3月 |
11(水) 校内研究会⑥(1年間振り返り、次年度構想) |
・研究紀要発行 |

6 具体的な取組(案)
①PBS(ポジティブ行動支援)を意識した取り組みの実践。
(ねらい)
学校全体で生徒に向けてPBSを行うことで、子どもたちが活動に主体的に取り組める風土を育てる。
※特に資料①の第1層支援層の生きる力の向上を目指す。
(実践の過程)
1,子どもたちの行動目標を明確にする。(マトリクス等の指標を作成させる)
2,行動目標を教える・引き出す工夫をする。(目指す姿を視覚化し、より明確にする)
3,行動目標が達成できたことへのフィードバックを行う。(掲示物などを作成し、褒められている
ことを視覚化する。)
4,教師以外の人からのフィードバックをもらう。(地域の方や保護者からコメントを書いてもらう)
(結果の推察)
・子どもたちが率先してさまざまなことに取り組む姿が増えると考えられる。
・褒めることを前提とした取り組みなので、問題行動をとることで注目を浴びようとする考えが減少し、
生徒指導案件が減少すると考えられる。
②話し合い活動の充実・型の共通実践
(ねらい)
全校共通の話し合い活動の型を実践することで、話し合い活動の仕方を定着させ、話し合い活動により深い意義をもたせる。
③校内研通信の発行・校内研究省察の作成
(ねらい)
各学年・学級が行っている特別活動の取り組みを通信を通して周知し、他の学年・学級にも良さが広がるようにする。
また、校内研究の取り組みを視覚化していく。
④研究授業やOJTを活用した職員のスキルアップ
(ねらい)
若手は各スキルの向上を目指す。中堅やベテランはコーチングスキルの向上を目指す。
※各取り組みにあたって、職員の経験年数などでツーマンセル、またはスリーマンセルを組み、
一人で取り組みを行うようにしない。
令和7年度豊日中学校 校内研究・研修内容