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あしあと

    県内初!「龍ケ池揚水機場」が世界かんがい施設遺産に登録!!

    • [公開日:2024年9月5日]
    • [更新日:2024年9月5日]
    • ID:3557

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    「龍ケ池揚水機場」世界かんがい施設遺産登録について

    令和6年9月3日(火)にオーストラリア・シドニーで開催された第75回国際かんがい排水委員会(ICID)国際執行理事会において、豊郷町石畑の龍ケ池揚水組合が管理する龍ケ池揚水機場が世界かんがい施設遺産に認定・登録されました。

    地下水を汲み上げる画期的な施設で、旱魃の際に水を汲み上げる非常に手のかかる労働から農民を救い、農地の生産性を高め、二毛作を促進したことが評価されました。

    当日は本町から地元石畑の龍ケ池揚水組合の村岸代表と伊藤町長が授賞式に出席し、認定証等を受け取りました。

    ※授賞式の様子は改めてお知らせします。

    授賞式1
    授賞式2
    認定証写真

    認定証

    世界かんがい施設遺産とは

    世界かんがい施設遺産(World Heritage Irrigation Structures)はかんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度です。

    世界かんがい施設遺産は、昨年11月現在、世界19か国161施設が登録されており、日本国内で51施設、近畿では7施設が登録されておりますが、滋賀県内で認定・登録されたのは龍ヶ池揚水機場が初めてになります。

    *詳しくは農林水産省ホームページ内「世界かんがい施設遺産」を参照してください

    https://www.maff.go.jp/j/nousin/kaigai/ICID/his/his.html別ウィンドウで開く


    龍ケ池揚水機場について

    龍ケ池は豊郷町石畑区の東に位置し、田畑が広がる地域の中にあります。

    石畑は犬上川の扇状地に位置し、古来、旱魃による苦労が絶えず「はねつるべ」や「お番水」によって水を確保していました。特に明治42年の旱魃は厳しく、農業用水として常に確保できる水源を求めて龍ケ池の建設が計画されました。同年12月より工事が始まり、延べ10,000人もの人員を動員して掘り進め、約1か月で豊富な地下水を確認しました。イギリス製のコンケロル式離心動ポンプ(蒸気ポンプ)を備え付け、水路の整備等を終えて大正2年に竣工しました。

    建設当時の龍ケ池の灌漑区域は31.7ヘクタール、池の深さは約11メートル、池の大きさは地表面の長さ16.3メートル、幅16.3メートル、常水面の長さ4.5メートル、幅4.5メートルです

               石畑区所蔵